先日IIDA本部にてマクドナルドのシカゴ本社の新社屋デザインについてのセミナーが行われました。
こちらは所属するIIDA(国際インテリアデザイン協会)の創設25周年を記念してAIA(アメリカ建築家協会)と合同で行われたセミナーの第1回です。
マクドナルドの本社はシカゴにありますが、昨年本社オフィスがOak Brook(シカゴ郊外)からシカゴ市内へと大移動しました。シカゴ市内に本社を置くのは1971年以来のことです。今回のセミナーでは新社屋のインテリアデザインについてを担当デザイナーが語りました。いわゆるファーストフードの「マクドナルド」が持つイメージとの違いをご覧ください。
マクドナルドの新社屋はシカゴのWest Loopと呼ばれるエリアにあります。ここはもとはインダストリアルなエリアでしたが、現在はGoogleのオフィスやAce Hotel、Wework、おしゃれなレストランやバーが次々に作られている再開発の人気エリアです。
実際の工事は2016年7月に既存建築の解体が始まり、2018年6月に完工しています。建物の延べ面積は773,000sqft(約718,000㎡)、9フロアからなる建物です。総額は$250million(280億円!)のプロジェクト。因みに解体された既存建物はアメリカの人気司会者Oprah WinfreyのHarpo Studioと呼ばれるプロダクションオフィスでした。
オフィスのデザインコンセプトは“Work neighborhoods”
Smart Office、Sustainability を大きなテーマとして取り入れ、Wi-Fiはオフィスだけでなくガレージやエレベータ内まで網羅しています。4階から8階のオフィスはオープンフロアデザインとなっているのが大きな特徴です。従業員が働きたいフロアを選べ、どこでも繋がるオフィス=隣の人とすぐに繋がれるオフィス(Work Neighborhoods)を実現しています。また、オフィスには327のミーティングルームがある他、カウチスペース、カフェ、テラスも備わっており好きなスペースで仕事をすることができます。2,000人が働くオフィスではソーシャルスペースも必要とされており、カフェはその役割を担っています。仕事の環境を整えることはより良い人材を確保し会社を成長させるというアメリカらしい考えがデザインにも反映されています。
2階にあるのは新しいフランチャイズオーナーのためのレクチャーをする”Humburger University” 年間3000人のマネージャーが訪れています。
1階には従業員専用のマクドナルド、6階にはマックカフェがあり、カフェスペースはスタジアムシーティング形式のオープンエリアになっています。因みにここでは6カ国のハンバーガーを食べることができるとか!
その他のフロアにはサンドイッチやソースを開発するテストキッチン、700人収容できるカンファレンスルーム、最上階にはシカゴを一望できるフィットネスジムなどが含まれています。
シカゴのダウンタウンOhio Stにあるマクドナルドのフラッグシップストアも以前はおなじみのMの大きなロゴが目印でしたが、昨年に建て替えられ、植物に囲まれたSustainableをコンセプトにした店舗に様変わりしています。
いかがでしたか。マクドナルドのイメージは変わったでしょうか。